2013年6月27日木曜日

岩国市立東小学校福祉体験学習


 平成25年6月20日(木)、21日(金)に岩国市立東小学校6年生のガイドヘルプ及び車椅子体験学習に講師として参加させて頂きました。

 東小学校の6年生は、「総合的な学習の時間」を利用し、“福祉教育”に取り組まれていました。



 6月20日(1日目)は、ガイドヘルプについて学習しました。目が不自由な方の生活や身近にある点字・ユニバーサルデザイン商品の工夫などを考えました。
 児童の皆さんからも、たくさんの意見や質問が出て、普段の生活の中で「みんなが暮らしやすくなるための様々な工夫」にしっかり目を向けられていることに感心しました。

“アイマスク体験”では、机の中から「筆箱」や「下敷き」を出してもらいました。「国語の教科書」や「算数のノート」など、ちょっと意地悪な指示も出しましたが、時間割どおりに机の中を整理していたり、ノートに学習プリントをきちんと貼っていたりと、半数以上の子どもたちが手で触ることで指示通りに出せていました。
目が不自由な方も、自分なりの印をつけたり、配置を工夫したりと、日常生活の中で様々な工夫をされていることを実感していました。


 “ガイドヘルプ体験”では、安心・安全に配慮しながらガイドをしていました。廊下を曲がるときや階段を上るときには、「右に曲がります。」「階段があります。手すりを持ってください。」など、しっかりと声かけができていました。

6月21日(2日目)は、車椅子体験学習です。車椅子は、普段から目にはしているものの、実際に介助等をした経験のある子どもは少なく、車椅子を開くことから一苦労でした。
車椅子の操作では、初めは段差の上り下り等に苦労していましたが、慣れてくるとコーナーをスムーズに曲がれるようになるなど、乗っている人が不安に思わないよう上手に操作ができていました。
 
今回の体験学習を通して、子どもたちは介助する人とされる人の立場を経験し、介助してくれる人の“ありがたさ”を改めて感じていました。
“困っている方へ声をかける”など、実践することは大人でもなかなか勇気がいることですが、今回の体験がこれからの子どもたちの人生で少しでも役に立てば幸いに思います。