平成25年7月3日(水)~5日(金)に岩国市立麻里布小学校6年生の福祉体験学習に講師として参加させて頂きました。
内容は、高齢者疑似体験、車椅子体験、ガイドヘルプ体験でした。麻里布小学校の6年生は、「総合的な学習の時間」を利用し、“ともに生きる”をテーマとし、福祉教育に取り組まれていました。
まずは、“身近な福祉”について学習しました。
バリアフリーやユニバーサルデザイン、点字など、身近にある施設や商品の工夫に目を向けてみました。
児童の皆さんからも、たくさんの意見や質問が出て、普段の生活の中で「みんなが暮らしやすくなるための様々な工夫」にしっかり目を向けられていることに感心しました。
体験学習の前に、高齢者疑似体験セットや車椅子の扱い方、ガイドヘルプの方法などを勉強しました。子どもたちは、普段なかなか扱わない器具や道具を前に熱心に説明を聞いていました。
“高齢者疑似体験”では、いつもは意識しないような階段の上り下りや、ペットボトルのふたを開ける作業も一苦労です。子どもたちは、介助してくれる人の「大切さ」や「ありがたさ」を感じていました。
“ガイドヘルプ体験”では、目が見えない体験をすることで、介助するときの声かけの大切さを実感していました。廊下を曲がるときや階段を上るときには、「右に曲がります。」「階段があります。手すりを持ってください。」など、しっかりと声かけができていました。
“車椅子体験学習”では、昇降口の段差に一苦労。普段なにげなく生活している学校の中にも様々なバリアがあることを実感していました。
子どもたちは、初めは段差の上り下り等に苦労していましたが、慣れてくると乗っている人が不安に思わないような操作を意識していました。
今回の体験学習を通して、子どもたちは介助する人とされる人の立場を経験し、介助してくれる人の“ありがたさ”を改めて感じていました。
また、まわりの状況を具体的に説明することで介助される側の不安が軽減されることを学び、“声かけ”の大切さを実感していました。“困っている方への声かけ”など、実践することは大人でもなかなか勇気がいることですが、今回の体験がこれからの子どもたちの人生で少しでも役に立てば幸いに思います。