平成26年2月20日(木)に岩国市立中洋小学校5年生の福祉体験学習に講師として参加させて頂きました。
内容は、車椅子体験、ガイドヘルプ体験でした。中洋小学校では、「総合的な学習の時間」などを利用し、各学年テーマを持ちながら福祉教育や人権教育に取り組まれていました。
まずは、車椅子体験とガイドヘルプ体験のやり方を勉強します。どちらも大事なのは“声かけ”です。“声かけ”は、困りごとの把握やコミュニケーションの第一歩であるとともに、相手にはまわりの状況やこれからの行動を伝えることで安心感につなげることもできます。
また、車椅子の特徴や操作の仕方、介助の仕方なども学びました。体育館の中に体験コースを作り、段差の上り下りやマット上(足場が悪いところ)の押し方、机への車椅子のつけ方など、様々な状況での介助の仕方を学びました。子どもたちは、真剣な表情で説明を聞いていました。
ガイドヘルプ体験では、社協スタッフがアイマスクをつけた担任の先生を誘導し、子どもたちの前でデモンストレーションを行いました。子どもたちは、実際に介助している姿を見ることで、これからの体験内容を確認していました。
福祉体験の説明を聞いた後は、実際に体験学習をはじめます。車椅子体験では、前輪を上げて段差を上るところや、足場が悪いマット上を押すところなどでは苦労していましたが、乗っている人を気遣いながら体験ができていました。
車椅子を自分でこぐ「自走」もやりました。子どもたちは、車輪のまわし方と曲がる方向を確認しながら、上手に操作しながら置かれたコーンをまわっていました。
ガイドヘルプ体験では、アイマスクをつける側と介助する側の両方を経験することで、まわりが見えない時にどのような介助や声かけがあると安心できるかを考えながら体験ができました。
体験のコースの中には、体験コーナーも設けました。子どもたちは、“牛乳パックの切り欠き”や“ソースのふたについている点字”などに触れることで、身近なところにも点字やユニバーサルデザインがあることに気づきました。
今回の体験学習を通して、子どもたちは介助する人とされる人の立場を経験し、“声をかけてくれる人”や“介助してくれる人”のありがたさを改めて感じていました。今回の体験がこれからの子どもたちの学習や生活で少しでも役に立てば幸いに思います。