2013年12月6日金曜日

岩国市立麻里布小学校ボランティア学習


 平成25年10月21日(月)に岩国市立麻里布小学校のボランティア委員会の活動に講師としてお招きいただきました。

 ボランティア委員会は、2年前にできた新しい委員会とのことで、5・6年生の児童が委員会活動の中で“自分たちができるボランティア活動”について真剣に取り組んでおられました。

 
 前半は、ボランティアの特性や種類等について説明しました。ボランティアというと、「特別な活動、はじめるのに勇気がいる」など、勇気をもって一歩踏み出さないとできないようなイメージもあります。しかし、“ゴミ拾い”や“困っている人の手伝い”など、いろいろな事例を紹介し、みんなが自然とやっているような身近なことでもボランティア活動になっていることを紹介しました。
 
 

後半は、“自分たちができるボランティア活動”について班で話し合いました。これまでも、学校内でボランティアの依頼を募るなどの活動をされてきたそうですが、これからはさらに範囲を地域まで広げて活動できればと様々な意見を出していました。
 
 

 最後は、各班で出た意見を発表しました。ここで出た意見をもとに、これからの活動で自分たちが地域に貢献できるようなボランティア活動を計画していければと言われていました。
 
 今回、子どもたちの前でボランティアについて話をする機会を与えていただいたことに感謝するとともに、今回の学習がこれからの子どもたちの活動で少しでも役に立てば幸いに思います。
 
 
 
                 <ボランティア委員会が設置したボックス>
 

 専用の紙に、“お手伝いしてほしいこと”“場所”“人数”などを書いてボックスに投稿してもらいます。

「勉強を教えて欲しい」「一緒に遊んで欲しい」など、各学年から様々な依頼があるそうです。

2013年12月2日月曜日

岩国市立通津小学校福祉体験学習


 平成25年11月11日(月)~12日(火)に岩国市立通津小学校5年生の福祉体験学習に講師として参加させて頂きました。

 内容は、高齢者疑似体験、車椅子体験、ガイドヘルプ体験でした。通津小学校の5年生は、「総合的な学習の時間」を利用し、“高齢者施設の訪問”など、様々な福祉教育に取り組まれていました。
 

 まずは、アイマスクをつけ、様々な体験をしました。社協職員の指示にしたがい机の中のものを出す体験では、「国語の教科書」、「社会のノート」、「計算ドリル」など、いろいろな指示を出しましたが、大きさや手触り、時間割を考慮するなど、様々な感覚を駆使しながら選び出していました。
 このような活動を通して、子どもたちは目が不自由な方もいろいろな工夫をしたり、様々な感覚を使ったりしながら私たちと同じように生活されていることに気づいていました。
 




 

 
また、“身近な福祉”についても学習しました。
 バリアフリーやユニバーサルデザイン、点字など、身近にある施設や商品の工夫に目を向けてみました。
 シャンプーにあるギザギザや、テレビのリモコンの「5」のところについている凸、お酒の缶についている点字など、様々な工夫に気づいていました。
 
 
 
 
福祉に関するマークもいくつか紹介しました。今回は、車に関するマークをとりあげてみました。“「聴覚障害者標識」のマークは、ちょうちょの絵になっている”など、児童の皆さんからも様々な気付きが出ていました。

 

児童の皆さんから“身近な福祉”に関するたくさんの意見や質問が出て、普段の生活の中で「みんなが暮らしやすくなるための様々な工夫」にしっかり目を向けられていることに感心しました。

 “ガイドヘルプ体験”では、目が見えない体験をすることで、介助するときの声かけの大切さを実感していました。廊下を曲がるときや階段の上り下りをするときに、どのような声かけをすればよいか考えながら体験していました。
 
 
“高齢者疑似体験”では、いつもは意識しないような階段の上り下りや、椅子から立ち上がるような動作も一苦労です。子どもたちは、介助してくれる人の「大切さ」や「ありがたさ」を感じていました。

 

“車椅子体験学習”では、昇降口の段差に苦労しました。普段なにげなく生活している学校の中にも様々なバリアがあることを実感していました。子どもたちは、乗っている人が不安に思わないような操作を意識していました。

 

最後に学習のまとめを行いました。今回の体験学習を通して学んだこと、これから自分たちがすべきこと、自分たちがまわりに伝えていくことなど、児童の皆さんは学習を振り返りながら、たくさんの意見を出していました。

 

今回の体験学習を通して、子どもたちは介助する人とされる人の立場を経験し、介助してくれる人の“大切さ”を実感していました。また、どのような声かけを、どのような介助をすれば相手が安心できるかをしっかりと考えていました。日常生活で実践することは、大人でもなかなか勇気がいることですが、今回の体験がこれからの子どもたちの人生で少しでも役に立てば幸いに思います。