2013年11月8日金曜日

岩国市立装港小学校福祉体験学習


 平成25年10月17日(木)に岩国市立装港小学校3年生の福祉体験学習に講師として参加させて頂きました。
 内容は、ガイドヘルプ体験、車椅子体験でした。装港小学校の3年生は、「総合的な学習の時間」を利用し、子どもたちが“みんなちがって、みんないい”という考えが持てるよう、福祉教育に取り組まれていました。

まずは、アイマスクを着用し、机の中から「筆箱」や「下敷き」を出してもらいました。「国語の教科書」や「算数のノート」など、時間割を見ながら様々な指示も出しましたが、時間割どおりに机の中を整理していたり、ノートに学習プリントをきちんと貼っていたりと、多くの子どもたちが手で触ることで指示通りに出せていました。

この活動を通して、子どもたちは目が不自由な方も自分なりの印をつけたり、配置を工夫したりと、日常生活の中で様々な工夫をされていることを感じていました。
 




また、ユニバーサルデザインやバリアフリーなど、身近にある施設や商品の工夫にも目を向けてみました。

 児童の皆さんからも、“階段の横にあるスロープ”や“牛乳パックにある切り欠き”“シャンプーにあるでこぼこ”など、たくさんの工夫に気づき、様々な意見が出ていました。普段の生活の中で「みんなが暮らしやすくなるための様々な工夫」にしっかり目を向けられていることに感心しました。
 


 

  “ガイドヘルプ体験”では、目が見えない体験をすることで、介助するときの声かけの大切さを実感していました。コースの途中には、曲がりかどや段差などがありましたが、「右に曲がります。」「段差があります。気を付けてください。」など、しっかりと声かけができていました。
 
 
 また、“ガイドヘルプ体験”コースの途中にはユニバーサルデザインや点字がついた商品に触れる体験コーナーも設けました。
 子どもたちは、手で触ることで『シャンプーとコンディショナー』『牛乳パックと紅茶のパック』『お酒の缶とジュースの缶』の違いを感じていました。
 

“車椅子体験学習”では、段差の上り下りや足場の悪いマットを越えるのに一苦労。子どもたちは、乗っている人が不安に思わないよう声かけなどの工夫をしていました。

 

今回の体験学習を通して、子どもたちは介助する人とされる人の立場を経験し、介助してくれる人の“ありがたさ”を改めて感じていました。

また、まわりの状況を具体的に説明することで介助される側の不安が軽減されることを学び、“声かけ”の大切さを実感していました。
装港小学校の3年生は、これからも点字の勉強など、福祉教育に取り組んでいかれるそうです。今回の体験がこれからの子どもたちの学習や生活で少しでも役に立てば幸いに思います。